こんにちは、
ともやんです。
今年は名指揮者ジョージ・セルの生誕125年です。
1897年6月7日ブダペスト生まれ。幼少の頃ウィーンに移住し、そこで音楽を学びました。
ジョージ・セルというとクリーブランド管弦楽団を世界トップクラスに育て上げたというんが大きな功績です。
その精緻なアンサンブルは、後世まで語り継がれています。
しかし、中には技術的なことばかり注目され、正確で冷たい演奏を評価する人もいます。
音楽は感じ方が人それぞれで、批判することはできませんが、僕にはセルの演奏は常に有機的な響きで温もりを感じるのです。決して冷たい機械的な演奏と感じたことはありません。
特に第3番"英雄"は、その明快な演奏が気持ちよく一時期夢中で聴いたものです。
第8番に関しては面白い記事を読んだことがあります。
その記事を書いた人はマリア・カラスの伝記を書いた人で、一時期マリア・カラスと同行することが多かったそうです。
ある日、カラスが車で出掛ける時、ラジオから偶然ベートーヴェンの交響曲第8番の演奏が流れたそうです。カラスはフルトヴェングラーの信奉者だったそうですが、ラジオから流れるベートーヴェンの8番の演奏に対して、「この演奏はなっちゃいないわ、フルトヴェングラーならこんな風に演奏しない。いったい誰の演奏?」と言い出し、結局目的地に着いたにも関わらず、曲が終わるまで待っていたそうです。
曲が、終わりアナウンスが、セル指揮クリーブランド管の演奏だと告げると「セルもまだまだね」と言ったそうです。
多分、カラスは、フルトヴェングラーの実演も聴いていますから、比べられたセルも可哀そうですが、フルトヴェングラーの実演の凄さもわかる逸話です。
録音で聴くベートーヴェンの第8番は、断然セルですけどね。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン - Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, "Eroica"
1.(14:46) I. Allegro con brio
2.(15:34) II. Marcia funebre: Adagio assai
3.(05:32) III. Scherzo: Allegro vivace
4.(11:27) IV. Finale: Allegro molto
total(47:19)
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交響曲第8番 ヘ長調 Op. 93
Symphony No. 8 in F Major, Op. 93
5.(09:39) I. Allegro vivace e con brio
6.(03:46) II. Allegretto scherzando
7.(05:27) III. Tempo di menuetto
8.(07:51) IV. Allegro vivace
total(26:43)
クリーヴランド管弦楽団 - Cleveland Orchestra
ジョージ・セル - George Szell (指揮)
Beethoven: Symphonies Nos. 3 & 8 George Szell
ともやん
小学生の時、NHK交響楽団を指揮する岩城宏之氏の指揮姿に魅了されてから、クラシック音楽に興味をもち、今日まで生きてきました。 現在、LP、CD、カセットテープも含めて約1000件以上を所有しています。 毎日数枚ずつ視聴しながらブログを運営しています。 好きな作曲家は、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームス、マーラーから武満徹、伊福部昭。 このブログでは、サブスクで楽しむことが出来るオーケストラ曲の名演、迷演、珍演をご案内して行きたいと思います。 お付き合いのほど、よろしくお願いします。 1957年富山市生まれ、横浜市在住。