テンシュテット マーラー 交響曲第1番「巨人」さすらう若人の歌

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こんにちは、
ともやんです。

 

クラウス・テンシュテットは、1926年6月6日、旧東ドイツのメルゼブルク生まれ。
メルゼブルクは、ライプツィヒの東に10km少々の人口4万人弱の小都市。

 

テンシュテットはライプツィヒ音楽大学でピアノとヴァイオリンを学んだ。
1948年にハレ市立劇場のコンサートマスターに就任し、52年に同団の指揮者に転向し、指揮者としての活動を始めました。

 

それ以降東ドイツの歌劇場の音楽監督を歴任し実力を積み重ねて行きましたが、それゆえ、西側では無名でした。

 

テンシュテットが、脚光を浴びだしたのは、1971年亡命で西側に出てからで、79年からは北ドイツ放送響の首席指揮者、80年からはミネソタ響の首席客演指揮者、83年からはロンドン・フィルの首席指揮者に迎えられたのです。

 

しかし、85年には癌と診断され、病との闘いが始まりました。

 

ロンドン・フィルとは、職務を全う出来ないと辞任を申し出ましたが、オーケストラ側から強く慰留され、最終的には桂冠指揮者として残ることになりました。

それに伴い、芸風はますます集中力と気迫が漲るものになって行ったのです。

 

テンシュテット マーラー 交響曲第1番"巨人"

 

グスタフ・マーラー - Gustav Mahler (1860-1911)
さすらう若人の歌(声と管弦楽版)
Lieder eines fahrenden Gesellen (Songs of a Wayfarer) (version for voice and orchestra)
作詞 : グスタフ・マーラー - Gustav Mahler

 

1.(04:59) No. 1. Wenn mein Schatz Hochzeit macht
2.(04:44) No. 2. Ging heut' morgen ubers Feld
3.(03:48) No. 3. Ich hab' ein gluhend Messer
4.(06:19) No. 4. Die zwei blauen Augen
total(19:50)

トーマス・ハンプソン - Thomas Hampson (バリトン)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 - London Philharmonic Orchestra
クラウス・テンシュテット - Klaus Tennstedt (指揮)
録音: 26 September 1991, Royal Festival Hall, London

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交響曲第1番 ニ長調 「巨人」
Symphony No. 1 in D Major, "Titan"

 

5.(15:39) I. Langsam, schleppend
6.(07:28) II. Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell
7.(10:22) III. Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen
8.(19:04) IV. Sturmisch bewegt
total(52:33)

 

ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 - London Philharmonic Orchestra
クラウス・テンシュテット - Klaus Tennstedt (指揮)
録音: 12 February 1985, Royal Festival Hall, London

 

マーラー:交響曲第1番「巨人」/さすらう若人の歌(ハンプソン/ロンドン・フィル/テンシュテット)

 

クラウス・テンシュテットの代名詞ともいえるマーラーによる作品を収録。
マーラーによる「交響曲第一番」は、BBCによる放送用ライヴ録音として1985年に収録されました。カップリングの「さすらう若者の歌」は、トーマス・ハンプソンが歌い、同じくBBCによって1991年に収録されました。両演奏は、マスコミによって「集中力の美しさ」として賞賛されていた時期のものであり、テンシュテットがロンドン・フィル首席指揮者を務めていた忘れ難い在任期間の中でも好対照をなすものです。
病による退任を余儀なくされて以来、晩年のテンシュテットによるLPOとのコンサート一回一回は、BBCによって放送録音され、多数の聴衆に聴かれるばかりではなく、それ自体がイベントとなりました。LPOの力演も合わさり、こうした演奏には、かつて無いほどの聴きごたえがある名演奏という以上の素晴らしい雰囲気が宿っています。

 

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ともやん

ともやん

小学生の時、NHK交響楽団を指揮する岩城宏之氏の指揮姿に魅了されてから、クラシック音楽に興味をもち、今日まで生きてきました。 現在、LP、CD、カセットテープも含めて約1000件以上を所有しています。 毎日数枚ずつ視聴しながらブログを運営しています。 好きな作曲家は、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームス、マーラーから武満徹、伊福部昭。 このブログでは、サブスクで楽しむことが出来るオーケストラ曲の名演、迷演、珍演をご案内して行きたいと思います。 お付き合いのほど、よろしくお願いします。 1957年富山市生まれ、横浜市在住。