まさに聳え立つ巨峰!
クレンペラー&フィルハーモニア管による、1960年ウィーン楽友協会に於けるベートーヴェン・ツィクルス。有名なライヴ録音。
厳しいリズム感、木管の自由な飛翔は、聴いていて姿勢を正したくなるほどです。
短期間で一気に演奏されたこのツィクルスは、巨匠も余程体調が良かったのか、怒鳴るような肉声も至る所ではっきり聴かれます。
ウィーン芸術週間の聴衆も納得の名演として語り継がれている超名演です。
ベートーヴェン: 交響曲全集・序曲集 オットー・クレンペラー フィルハーモニア管弦楽団
ALTUSのベストセラーであるクレンペラーのべートーヴェン・チクルス、2021年新規リマスター盤!音とジャケットデザインを一新して再びこの名演を世に問います。
SACDシングルレイヤー2枚に交響曲全曲と序曲を収録、読み応えある充実の解説書もそのまま掲載しています。
ワルターにとって最後のウィーンでのコンサートとなった、ウィーン・フィルとのマーラー4番が鳴り響いた1960年5月29日。その日の夜に幕を開けたのがこのクレンペラーとフィルハーモニア管によるベートーヴェン・チクルス。
初日公演を生で聴いた外山雄三氏が「本当に凄い演奏」「指揮というのは、こんなふうにもできるのか」と感嘆し、山崎浩太郎氏が「EMIのステレオ・セッション盤と互いに補完しあって、クレンペラーの〈正体〉、芸術の奥深さを立体的に教えてくれるライヴ全集」と語る大演奏です。
クレンペラー ベートーヴェン交響曲全集 ウィーン芸術週間1960
↑
こちらも読んでください。
今日は日本を代表するチェロ奏者藤原真理さんの誕生日。
おめでとうございます。
藤原真理さんは、「誕生日にはバッハを」と題し、毎年自身の誕生日にJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲を演奏しています。今年で24回目を迎えるそうです。
藤原真理 スケジュール
↑
演奏会は、明日2023年1月19日(木)に武蔵野市民文化会館小ホールで行われます。
詳しくは、ご自身のHPで確認できます。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ - Johann Sebastian Bach (1685-1750)
無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007
Cello Suite No. 1 in G Major, BWV 1007
1.(02:52) I. Prelude
2.(05:07) II. Allemande
3.(02:54) III. Courante
4.(02:35) IV. Sarabande
5.(03:34) V. Menuet I-II
6.(01:54) VI. Gigue
total(18:56)
--------------------
無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV 1009
= No. 3 in C Major, BWV 1009
7.(04:11) I. Prelude
8.(04:09) II. Allemande
9.(03:40) III. Courante
10.(03:52) IV. Sarabande
11.(04:15) V. Bourree I-II
12.(03:26) VI. Gigue
total(23:33)
--------------------
無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV 1010
Cello Suite No. 4 in E-Flat Major, BWV 1010
13.(03:46) I. Prelude
14.(04:38) II. Allemande
15.(03:51) III. Courante
16.(03:43) IV. Sarabande
17.(05:44) V. Bourree I-II
18.(03:04) VI. Gigue
total(24:46)
--------------------
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ - Johann Sebastian Bach (1685-1750)
無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV 1011
Cello Suite No. 5 in C Minor, BWV 1011
19.(06:28) I. Prelude
20.(05:37) II. Allemande
21.(02:33) III. Courante
22.(02:53) IV. Sarabande
23.(06:16) V. Gavotte I-II
24.(02:31) VI. Gigue
total(26:18)
--------------------
無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV 1008
Cello Suite No. 2 in D Minor, BWV 1008
25.(03:30) I. Prelude
26.(03:56) II. Allemande
27.(02:45) III. Courante
28.(03:55) IV. Sarabande
29.(03:14) V. Menuet I-II
30.(02:52) VI. Gigue
total(20:12)
--------------------
無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV 1012
Cello Suite No. 6 in D Major, BWV 1012
31.(05:49) I. Prelude
32.(07:10) II. Allemande
33.(04:19) III. Courante
34.(03:45) IV. Sarabande
35.(04:53) V. Gavotte I-II
36.(04:34) VI. Gigue
total(30:30)
藤原真理 - Mari Fujiwara (チェロ)
録音: December 2011 - November 2013, Musashino Civic Cultural Hall, Recital Hall, Japan
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲) 藤原真理 |
]]>長年にわたり日本の音楽界を牽引してきたチェリストの藤原真理。
毎年、自身の誕生日にはバッハの無伴奏チェロ組曲を演奏してきました。
これは彼女にとって文字通りライフワークとも呼べるコンサート・シリーズとなっていますが、
ファンの間からは、長らくこの楽曲の新録音を望む声が上がっていました。
藤原真理が最初にバッハの無伴奏チェロ組曲をリリースし、高い評価を受けたのは1982年。
この時からおよそ30年の歳月が流れ、より円熟の境地に達した藤原の至芸が光る第2弾が遂に完成しました。
新録音には1982年当時の録音スタッフが再集結し、8回の収録セッションが持たれました。
気心知れたスタッフとの交流の中に生まれるほどよい緊張感が、素晴らしい演奏を生み出す原動力となっています。
先日、ナージャ・サレルノ=ソネンバーグの誕生日でした。
1961年1月10日生まれ。
ということは、62歳になったわけです。
指揮者と違い、器楽奏者となれば、60歳を過ぎると下り坂というイメージを持ってしまいます。
僕自身、若い頃録音したメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲やその後、テレビの映像でも観ていてその後活躍を楽しみにしていました。
しかしどうも主で舞台ではパッとしなかったようです。
4年前に別のブログに次のようなことを書いています。
ナージャ・サレルノ=ソネンバーグ(以降ナージャ)は、1961年生まれの女流ヴァイオリニスト。
今年で58才ですが、本日紹介するメンデルスゾーンのCDが出た1987年当時は、まだ20代で、TVで観たそのワイルドなステージから僕はヴァイオリン界のアルゲリッチと感じていました。
しかし、このCDが出た時は話題になりまし、評論家の宇野功芳氏も絶賛していましたが、その後同世代のアンネ・ゾフィー・ムターや10才位年下の五嶋みどりや諏訪内晶子に比べ明らかに話題になることがなくなったように感じます。
僕自身、結局過去の人なのかな、とも思っていました。
しかし、地道に演奏活動は続けていて、来日公演も行っています。
2009年には秋山和慶&東京交響楽団、2012年にはスラトキン&NHK交響楽団と共演もしています。
ただ、CDは少ないようで、30年前にメンデルスゾーンを聴いてこれからを楽しみにいていた僕には、少し寂しい感じですね。
次に来日する機会があれば、ぜひコンサートに足を運びたいと思います。
ナージャ・サレルノ=ソネンバーグ メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲より
録音自体が少ないのか、またある情報だと、メジャーレーベルから離れて、または相手にされなくなり自らレーベルを立ち上げて活動しているとも言われています。
ただこの『ユモレスク』はいいです。
まるで演歌のようなヴァイオリンが聴けます。
また、CDも現役なのが嬉しいです。
Humoresque/Nadja Salerno-Sonnenberg ユモレスク/ナージャ・サレルノ=ソネンバーグ |
]]>指の故障によって演奏活動を休止していたヴァイオリニスト、ナージャ・サレルノ・ソネンバーグの復活記念ソロ・アルバム。アンドリュー・リットン&ロンドン交響楽団との共演により、ドヴォルザーク「ユモレスク」他を収録。
ええ、今年初めての投稿です。
サボっていたわけではなく、他のブログでは1月2日から投稿していますが、アルバイトなどでいろいろ忙しくこのブログは初投稿となりました。
遅ればせながらよろしくお願いします。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン - Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, "Choral"
1.(16:42) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(11:56) II. Molto vivace
3.(14:56) III. Adagio molto e cantabile - Andante moderato
4.(03:09) IV. Finale: Presto -
5.(03:40) IV. Allegro assai -
6.(03:38) IV. Recitativo: O Freude (Baritone)
7.(04:16) IV. Allegro assai vivace. Alla marcia - Froh, froh! (Tenor, Chorus)
8.(03:27) IV. Andante maestoso: Seid umschlungen - Adagio ma non troppo, ma divoto: Ihr sturzt nieder (Chorus) -
9.(02:19) IV. Allegro energico, sempre ben marcato: Seid umschlungen (Chorus) -
10.(02:28) IV. Allegro ma non tanto: Freude, Tochter aus Elysium - Poco adagio - Tempo I: Deine Zauber - Poco adagio (Quartet, Chorus) -
11.(02:00) IV. Poco allegro, stringendo il tempo, sempre piu allegro - Prestissimo - Maestoso - Prestissimo
total(68:31)
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー - Friedrich von Schiller
三宅理恵 - Rie Miyake (ソプラノ)
藤村実穂子 - Mihoko Fujimura (メゾ・ソプラノ)
福井敬 - Kei Fukui (テノール)
マルクス・アイヒェ - Markus Eiche (バリトン)
東京オペラシンガーズ - Tokyo Opera Singers
水戸室内管弦楽団 - Mito Chamber Orchestra
小澤征爾 - Seiji Ozawa (指揮)
録音: 10-15 October 2017, Live recording, Art Tower Mito, Mito City, Ibaraki, Japan
小澤征爾 水戸室内管 ベートーヴェン交響曲第9番 |
]]>小澤征爾水戸室内管弦楽団のベートーヴェン交響曲シリーズ第4弾。2017年10月13日&15日に行われた水戸室内管弦楽団第100回記念定期演奏会は前半2楽章を別の指揮者、後半2楽章を小澤征爾が指揮しましたが、前半2楽章はコンサートとは別に小澤征爾指揮でセッション録音を行いました。
小澤征爾にとっては、大ヒットした2002年のサイトウ・キネン・オーケストラとの録音以来、15年ぶりの第9録音。
世界的名手が揃った少数精鋭の水戸室内管弦楽団の引き締まった演奏と、東京オペラ・シンガーズの圧倒的な合唱、ソリスト達の素晴らしい歌唱が、小澤征爾の指揮によって見事に融合した、感動的な演奏です。
広上氏は大好きな指揮者。
同世代(広上氏は1歳年下の’58年生まれ)でもあり、そのキレのある指揮とサンダーバードの音楽やゴジラ映画の音楽なども録音していて昭和30年代生まれのおじさん心にノスタルジーの灯りを灯してくれています。
今日は、13時開演、23時45分終演予定の『ベートーヴェン 全交響曲連続演奏会』です。
昨年まで7年連続で聴きに行っています。
特に2020年は、コロナ拡大で開催がなかなか決まらずやきもきしましたし、コバケンさんも終始マスク着用で指揮すると異例な事態でした。
60歳の中盤になった僕にとって、毎年このコンサートに行けるのが励みになっています。
お願いだから、僕が生きている間に終わんないでね、というのが一番の願いですね。
さて、今日ご紹介する広上氏のアルバムについて。
誰もが知っている名作怪獣映画音楽の数々を、伊福部昭自らがフル・オーケストラのためにメドレー風に編曲した『SF交響ファンタジー』3部作を収録。
『ゴジラ』をはじめとした伊福部音楽をコンサートホールで直接聴きたい、という怪獣映画ファンの長年の夢をかなえた人気作品たち。
広上淳一と日本フィルハーモニー交響楽団による当録音は、作曲家監修のもとセッション録音で丁寧に作り上げられた名録音。
1997年に発売されたCDは大ベストセラーを記録している名盤です。
DISC 1-A
SF 交響ファンタジー第1番 (1983) …14:46
DISC 1-B
SF 交響ファンタジー第2番 (1983) …15:43
DISC 2-A
SF 交響ファンタジー第3番 (1983) …12:48
DISC 2-B
倭太鼓とオーケストラのためのロンド・イン・ブーレスク(1972/83) …10:11
広上淳一 - Hirokami Jun'ichi (指揮)
日本フィルハーモニー交響楽団 - Japan Philharmonic Orchestra
録音:1995年8月22日-24日、29日-31日、9月1日/東京、セシオン杉並ホール
伊福部昭の芸術4 宙-伊福部昭 SF交響ファンタジー |
↑
Amazon Musicで聴きたい方はこちらです。
]]>伊福部昭の芸術 宙 - 伊福部昭: SF交響ファンタジー 広上淳一 日本フィルハーモニー交響楽団
↑
誰もが知っている名作怪獣映画音楽の数々を、伊福部昭自らがフル・オーケストラのためにメドレー風に編曲した『SF交響ファンタジー』3部作を収録。
『ゴジラ』をはじめとした伊福部音楽をコンサートホールで直接聴きたい、という怪獣映画ファンの長年の夢をかなえた人気作品が、何と45回転盤の高音質LPで登場します。
注目必至の初LP化。破壊力抜群、泣く子も黙る伊福部サウンドをたっぷりとお楽しみください。
広上淳一と日本フィルハーモニー交響楽団による当録音は、作曲家監修のもとセッション録音で丁寧に作り上げられた名録音。1997年に発売されたCDは大ベストセラーを記録している名盤です。
2012年5月4日(金)NHK午前10時~10時50分
『心を鍛える音楽道場~指揮者・広上淳一と弟子たち~』視聴。
「指揮者が最後に問われるのが人間的魅力。」
「オーケストラが着いて行きたくなるような何かが必要。」
「指揮者に最も必要なのがコミュニケーション力」
東京音楽大学4年の青年の成長も取材し、広上さんの魅力も存分に伝わってくる良い番組でした。
そして個人的には広上さんの魅力に接して一発でファンになってしまいました。
広上さんのCDで一番好きなのは、サンダーバート音楽集 しかも作曲者バリー・グレイのオリジナルスコアによる、世界初録音盤です。
サンダーバートの人形劇が大好きだった僕には堪りません。
また広上さんも同世代ですから、多分夢中になって観られていたことと思います。
1 オープニング・テーマ
SOS原子旅客機・組曲
2 フッドとファイアーフラッシュ号
3 ファイアーフラッシュ号着陸
4 ペネロープ号の追跡
5 トレーシー・ラウンジ・ピアノ
6 サンダーバード・マーチ
7 ロケット太陽号の危機
8 火星ロケット輸送車
ニューヨークの恐怖・組曲
9 独占スクープ失敗
10 エンパイア・ステート・ビルの移動
11 ネッドの救出
12 サンダーバード6号
13 トレーシー島
14 ゼロX号のテーマ
15 スポーク・シティ・ジャズ
ジェットモグラ号の活躍・組曲
16 サイドワインダーの命運
17 危険な穴
18 救助!
19 イージーリスニング・ラジオ・ミュージック
死の谷・組曲
20 東南アジア道路でのドラマ
21 絶望的な挑戦
22 救助に向かうサンダーバード
23 エンディング・テーマ
24 日本版「サンダーバード」主題歌
指揮:広上 淳一
演奏:東京ガーデン・オーケストラ
歌:IL DEVUメンバー, TOKYO-FM少年合唱団(24)
録音:2015年12月28日 杉並公会堂
サンダーバード音楽集~オリジナル・スコアによる |
↑ ↑ ↑
Amazon Musicで聴くならこちら。
-----------------------------
サンダーバード 音楽集 ~オリジナル・スコアによる
↑
CDはこちらから
]]>1965年制作のスーパー・マリオネットSF番組『サンダーバード』の、近年発見された作曲者バリー・グレイのオリジナルスコアによる世界初録音作品。演奏は若手演奏家による優秀なオーケストラ、指揮をとるのは世界で活躍するクラシック界の重鎮・広上淳一。
千住真理子さんの名前はそれこそかなり以前より知っています。なんと言っても美人ヴァイオリニストとして目立つ存在で、しかもメディアでの露出が多い人もでありました。
また両親兄弟は、それぞれ各分野で著名な人たちでしかも次兄が作曲家の千住明氏であることも真理子さんの存在を後押ししていたと思います。
では、彼女の演奏をちゃんと聴いたことがあるのか?というとそうではありません。
千住真理子さんのプロフィールは調べればすぐ出てくると思うのでここでは触れません。先にも書きましたが名前は知っていてもちゃんとその演奏に対峙したことはありませんでした。
そして今日聴いたのは、なんと彼女のライフワークの一つでもあるイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ。
無伴奏ヴァイオリン・ソナタというとすぐJ.S.バッハを思い浮かべますが、自身優れたヴァイオリニストでもあったウジェーヌ・イザイ - Eugene Ysaye (1858-1931)の作品も素晴らしいです。
ぜひ聴いてほしい作品であり、ぜひ千住真理子で聴いてほしいです。
ウジェーヌ・イザイ - Eugene Ysaye (1858-1931)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品27
1.ソナタ 第1番 ト短調
2.ソナタ 第2番 イ短調
3.ソナタ 第3番 ニ短調 《バラード》
4.ソナタ 第4番 ホ短調
5.ソナタ 第5番 ト長調
6.ソナタ 第6番 ホ長調
千住真理子 - Mariko Senju (ヴァイオリン)
録音:2014年10月8日-10日 草津国際音楽の森コンサートホール
イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集 Op. 27 (千住真理子) |
CDはこちらから
↓ ↓ ↓
イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集 Op. 27 (千住真理子)
]]>2015年、デビュー40周年に贈る新録音は、千住がライフワークとして取り組んでいきたい作曲家の一人、イザイの無伴奏ソナタ!
日本を代表するヴァイオリニストとして活躍する一方、テレビ報道番組キャスターやラジオ番組、チャリティー・コンサート、社会活動など多方面の活動に挑む千住真理子。
使用ヴァイオリンは、イタリア国宝級の名器・ストラディヴァリウス「デュランティ」。
ヴァイオリン奏者にとって「イザイの無伴奏ソナタ」は一つの夢、憧れの的であり、技術的にも音楽的にも起伏に富んだ内容になっている難曲です。(ユニバーサル ミュージック)
僕がヴァイオリンを初めて約1年半。
スズキメソードの第1巻が修了し、来年からは第2巻に入ります。年明けすぐにおひきぞめ会に参加するのですが、ほとんどが子供たち。その子供たちからみたらお祖父さん的年齢で、まあ異色の存在ですが、子供たちに混じって弾く予定です。
弾く曲も難しいものはないのですが、まだ第1巻終わったばかり、しかも第1巻の曲も暗譜ですらすら弾ける状態ではない。ヴァイオリンと言わず楽器は反復練習のくり返し。
1日、1時間程度の練習では上手くならない。
ただ、始めたからには上手くなりたいので、仕事にも絡めて親しみを感じる日本人女性の奏者たちのCDや録音を聴いてレビューしていくことにしました。
今日は、潮田益子さん、石川静さんに続いて加藤知子さん。
以下、加藤さんのプロフィールです。(タワーレコードより)
ヴァイオリニスト。4歳からヴァイオリンを始める。第47回日本音楽コンクール・ヴァイオリン部門で1位。80年桐朋学園大学卒業後、タングルウッド音楽祭、アスペン音楽祭、マールボロ音楽祭などに参加。81年からジュリアード音楽院に留学。82年チャイコフスキー・コンクールで第2位。ソリストとして、国内外でオーケストラとの共演やリサイタル・ツアーを活発に開始する。室内楽でも定期的な活動を行ない、録音活動も活発である。
タワーレコードのプロフィールには、生年などは記されてはいませんでしたが、いろいろ調べてみると1957年9月6日生まれで東京都の出身だそうです。
なんと僕と同い年で誕生日も2日違い。急に親しみを感じました。
これからもどんどん聴いていきたいと思います。
まずは僕も大好きなエルガーのヴァイオリン曲集から聴いてみました。
エドワード・エルガー - Edward Elgar (1857-1934)
夕べの歌 Op. 15, No. 1 (ヴァイオリンとピアノ版)
1.(04:04) Chanson de nuit, Op. 15, No. 1 (version for violin and piano)
----------------
朝の歌 Op. 15, No. 2 (ヴァイオリンとピアノ版)
Chanson de matin, Op. 15, No. 2 (version for violin and piano)
2.(02:58) Chanson de Matin, Op. 15, No. 2
----------------
第1ポジションでのとても簡単でメロディアスな練習 Op. 22
Very Easy Melodious Exercises in the First Position, Op. 22
3.(01:08) I. Andante
4.(00:28) II. Allegretto
5.(01:29) III. Andante
6.(01:28) IV. Andantino
7.(01:07) V. Allegretto
8.(01:13) VI. Allegro
total(06:53)
----------------
愛の挨拶 Op. 12 (ヴァイオリンとピアノ版)
9.(02:44) Salut d'amour (Liebesgruss), Op. 12 (version for violin and piano)
----------------
気まぐれな女 Op. 17
10.(04:37) La capricieuse, Op. 17
----------------
3つの性格的小品 Op.10 - 第1曲 マズルカ(ヴァイオリンとピアノ版)
11.(03:06) 3 Characteristic Pieces, Op. 10: No. 1. Mazurka (version for violin and piano)
----------------
ため息 Op. 70 (ヴァイオリンとピアノ版)
Sospiri, Op. 70 (arr. for violin and piano)
編曲 : 不詳 - Anonymous
12.(03:40) Sospiri, Op.70 (arr. for violin and piano)
----------------
ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op. 82
Violin Sonata in E Minor, Op. 82
13.(08:20) I. Allegro: Risoluto
14.(07:31) II. Romance: Andante
15.(09:21) III. Allegro non troppo
total(25:12)
----------------
序曲「南国にて(アラッシオ)」 Op. 50 - カント・ポポラーレ(ヴァイオリンとピアノ版)
In the South, Op. 50, "Alassio": Canto popolare (version for violin and piano)
16.(03:00) In the South, Op. 50: In Moonlight (arr. of Canto Popolare)
加藤知子 - Tomoko Kato (ヴァイオリン)
江口玲 - Akira Eguchi (ピアノ)
録音: 18-20 November 1997, Makioka Arts Hall, Yamanashi, Japan
『Tomoko Kato Plays Elgar』 加藤知子(ヴァイオリン)江口玲(ピアノ) |
なぜか懐かしく、繊細で慈しむような愛情に溢れたエルガー珠玉のヴァイオリン曲。
スケールの大きさと独特の色気のある音楽作りで確固とした存在感を放つ加藤知子の定評のあるエルガー。
加藤知子さんは、J.S.バッハの大曲、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータの全曲も録音しています。ぜひこれも入手して聴きたいと思っています。
]]>
最近、日本人のヴァイオリニスト、それも女性ばかり聴いています。
やはり親しみを感じるからでしょう。
以下、石川静さんのプロフィールを記します。
1954年、東京生まれのヴァイオリニスト。70年にプラハ音楽アカデミーに留学し、ホロウニョヴァーの元で研鑚を積む。72年ヴィエニャフスキ国際コンクール第2位を初め、エリザベート王妃、クライスラーなどの多くの国際コンクールで入賞。その後もプラハを拠点に、多くの著名なオーケストラと競演し、国際的な活躍を続けている。97年からは、プラハを本拠とするクーベリック・トリオの一員として室内楽にも積極的に取り組んでいる。また、多忙な演奏活動の合間を縫ってプラハの春国際コンクールや、日本音楽コンクールの審査員も務めている。
アントニン・ドヴォルザーク - Antonin Dvorak (1841-1904)
4つのロマンティックな小品 Op. 75, B. 150
4 Romantic Pieces, Op. 75, B. 150
1.(03:38) No. 1. Allegro moderato
2.(02:53) No. 2. Allegro maestoso
3.(02:45) No. 3. Allegro appassionato
4.(05:59) No. 4. Larghetto
total(15:15)
------------------
ヴァイオリン・ソナチネ ト長調 Op. 100, B. 183
Violin Sonatina in G Major, Op. 100, B. 183
5.(06:31) I. Allegro risoluto
6.(04:22) II. Larghetto
7.(03:02) III. Scherzo: Molto vivace
8.(07:05) IV. Finale: Allegro
total(21:00)
------------------
ヨゼフ・スーク - Josef Suk (1874-1935)
4つの小品 Op. 17
4 Pieces, Op. 17
9.(05:38) No. 1. Quasi Ballata: Andante sostenuto
10.(04:33) No. 2. Appassionato: Vivace
11.(04:11) No. 3. Un poco triste: Andante espressivo
12.(03:23) No. 4. Burleska: Allegro vivace
total(17:45)
------------------
ベドジフ・スメタナ - Bed?ich Smetana (1824-1884)
わが故郷より
Z domoviny (From the Homeland)
13.(05:32) No. 1 in A Major: Moderato
14.(08:03) No. 2. Andantino, "Bohemian Fantasie"
total(13:35)
------------------
石川静 - Shizuka Ishikawa (ヴァイオリン)
クヴィタ・ビリンスカ - Kvita Bilynska (ピアノ)
録音: 29 January 2002 / 7 July 2002, Rudolfinum Dvorakova sin (House of Artist), Prague
石川静 ノスタルジア ドヴォルザーク スーク スメタナ ヴァイオリン作品集 |
出だしの演奏をきくといいアルバムかどうか多少判断できます。
この石川静さんの演奏が始まると、このアルバムはきっといいものだろうと勝手に思ていましたが、やっぱりそうでした。
何か素朴な温かさを感じさせて郷愁を思い起させるいいアルバムです。
ただ残念がらCDは現在入手出来ず、Amazon Musicでは、MP3のダウンロードで入手可能です。
石川静の名盤と言われているミスリヴェチェクJosef Myslivecek (1737-1781)が、再発売されました。
]]>
昨日から、日本のヴァイオリニスト、それも女性中心に名演の録音を探しながら聴いています。
資料を見ないでパッとみないで思い浮かぶ人は数名、せいぜい10名にもいきませんが、資料を見ながらだと、あっこの人知っている、この人も、この人もと過去の記憶が蘇ってくる。
その中で潮田益子さんの名前に目が止まった。
僕がクラシックを聴きだして中1の1970年代は、その名前はよく聴いたものだ。
しかし、当時は日本人の奏者にはあまり関心がなかったのか、特にレコードはもちろん買わなかったし、ただよくFM放送を聴いていたのでその中で聴いていたかもしれないが定かではない。
潮田さんのディスコグラフィを見ていると1枚のジャケット写真を発見。
それは、立っている小澤さんと座っている潮田さんが、共に楽譜を見ている写真で、二人共楽しそうに笑っている。
このジャケット写真を見て思わず涙が出そうになった。
時は1971年、小澤さん38歳、潮田さん29歳。
前年に大阪万博があり、まだまだ日本全体も元気な時代だった。
潮田益子(うしおだ ますこ)
1942年4月4日、旧満州・奉天生まれの日本人女性ヴァイオリニスト。13歳で東京交響楽団と共演しデビュー。小野アンナ、ジャンヌ・イスナール、斎藤秀雄に師事。桐朋学園高校を経てレニング ラード音楽院に留学し、ワイマンに師事。1963年、エリーザベト王妃国際コンクール入賞を果たす。翌年からスイスのシゲティのもとで研鑽を積み、1966年には第3回チャイコフスキー国際コンクール第2位を獲得。異例の国際的演奏家としてはばたく。チェロ奏者ローレンス・レッサーと結婚後も世界各地で演奏活動を展開。95年、97年発表のCDも絶賛された。2013年5月29日、マサチューセッツ州ケンブリッジで白血病のため死去。
ジャン・シベリウス - Jean Sibelius (1865-1957)
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op. 47
Violin Concerto in D Minor, Op. 47
1.(16:14) I. Allegro moderato
2.(08:18) II. Adagio di molto
3.(07:33) III. Allegro ma non tanto
total(32:05)
------------------
マックス・ブルッフ - Max Bruch (1838-1920)
ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op. 26
Violin Concerto No. 1 in G Minor, Op. 26
4.(08:14) I. Prelude: Allegro moderato
5.(08:41) II. Adagio
6.(07:04) III. Finale: Allegro energico
total(23:59)
潮田益子 - Masuko Ushioda (ヴァイオリン)
日本フィルハーモニー交響楽団 - Japan Philharmonic Orchestra
小澤征爾 - Seiji Ozawa (指揮)
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲/ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(潮田益子/日本フィル/小澤征爾) |
小澤征爾と潮田益子により若々しい爽演が楽しいヴァイオリン協奏曲集。録音当時、まだ30歳代の小澤が首席指揮者を務めていた日本フィルとの貴重な音源が復活。我が国70年代を代表する協奏曲の名録音です。
ボストン響の音楽監督就任前の情熱に溢れた小澤、それに渾身の熱演で応える潮田。日本を代表する名ヴァイオリ二ストとの豊かなハーモニーが素晴らしい。現在でもサイトウ・キネンで共演を重ねる両者の若き日の軌跡です。
タワーレコード (2009/04/08)