こんにちは、
ともやんです。
グルックが特に素晴らしい名演で、フルトヴェングラーのスタジオ録音の中でもトップクラスの内容だと思う。
亡くなった年の3月の録音。
フルトヴェングラーの欠点は、盛り上がりでの夢中になるあまりアッチェランドを掛けるところ作品によるが、僕は抵抗を感じることもある。
しかし、スタジオ録音の中では、シューマンの交響曲第4番やこのグルックの歌劇「アルチェステ」序曲のようにテンポをあまり動かさず、彫りの深い表現も出来るので、もっと長生きしていたらと今更ながら思ってしまう。
ハイドンも名演。
フルトヴェングラーはハイドンをあまり得意としていなかったか、録音は第88番と第94番"驚愕"しか残っていない。
この"驚愕"に関しては51年の録音ながら、晩年のスタイルでそこに生気を吹き込んだような演奏だ。第2楽章の遅いテンポで克明に描くスタイルが素晴らしい。
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン - Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第94番 ト長調 「驚愕」 Hob.I:94
Symphony No. 94 in G Major, Hob.I:94, "The Surprise"
1.(07:06) I. Adagio cantabile - Vivace assai
2.(07:46) II. Andante
3.(04:06) III. Menuetto
4.(04:01) IV. Finale: Allegro di molto
total(22:59)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 - Vienna Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー - Wilhelm Furtwangler (指揮)
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クリストフ・ヴィリバルト・グルック - Christoph Willibald Gluck (1714-1787)
歌劇「アルチェステ」
5.(08:21) Alceste: Overture
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 - Vienna Philharmonic Orchestra
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー - Wilhelm Furtwangler (指揮)
録音:1954年3月8日
Haydn: Symphony No. 94 "Surprise" - Gluck: Overture from Alceste ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
ともやん
小学生の時、NHK交響楽団を指揮する岩城宏之氏の指揮姿に魅了されてから、クラシック音楽に興味をもち、今日まで生きてきました。 現在、LP、CD、カセットテープも含めて約1000件以上を所有しています。 毎日数枚ずつ視聴しながらブログを運営しています。 好きな作曲家は、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームス、マーラーから武満徹、伊福部昭。 このブログでは、サブスクで楽しむことが出来るオーケストラ曲の名演、迷演、珍演をご案内して行きたいと思います。 お付き合いのほど、よろしくお願いします。 1957年富山市生まれ、横浜市在住。