ハンスシュミットイッセルシュテット ベートーヴェン 第九

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こんにちは、
ともやんです。

 

さて、ベートーヴェンの交響曲全集は、クラシック音楽の愛好家なら1セットは持っていると思います。

 

僕は、何セットも持っているので、もうわけがわかりませんが、いろいろ聴いてやっぱり最後はこの人かな、と思うのは、

 

ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他
です。

 

僕が、この全集が好きなのは、ハンス・シュミット=イッセルシュテットが、真っ向勝負で、ベートーヴェンの交響曲を素顔のままで表現しているからです。

 

ベートーヴェンというといろいろへんちくりんな表現をしてくる人がいますが、この録音では、心を込めてベートーヴェンの素晴らしさを伝えようとしている演奏です。

 

しかも、指揮者のもと、ウィーン・フィルのメンバーが、のびのびと気持ちよさそうに演奏しているのがわかります。

 

この全集はウィーン・フィルによる最初のステレオ録音でのベートーヴェン交響曲全集で、
この録音にあたり、ウィーン・フィルは、ハンス・シュミット=イッセルシュテットを指名したそうです。

 

ハンスシュミットイッセルシュテット 物語

 

ハンス・シュミット=イッセルシュテット(1900-1973)は、ドイツの名指揮者ですが、彼の半生を知って、もし僕が映画監督だった、彼をモデルに作品を作りたいと思うほどです。

 

1945年敗戦で荒廃したドイツ。

 

職を失くし、田舎に疎開しているハンスのもとに二人のイギリス人将校が訪ねてきました。

警戒するハンス。

 

しかし、将校たちの申し出は意外なものでした。

敗戦で意気消沈したドイツ人を励ますため、ハンブルクにラジオ局を作り、そこから音楽を発信したい。

 

その音楽を奏でるオーケストラを創設したいので力を貸してほしいというものでした。

そこからハンスは『夢のオーケストラ』の創設に向かって邁進するのです。

 

ハンスには1台の車が支給され、それで各収容所などを回り、厳しいオーディションをしながらメンバーを集めていったのでした。

 

彼の手記には、どこから調達したのかボロボロのコントラバスを抱えてきた男もいたそうです。

そして厳しい練習の後、なんとその年の11月には第1回目のコンサートを開いています。

 

のちには、フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュといった巨匠たちも客演するようになりました。

 

そのハンス等の尽力により創設されたのが北ドイツ放送交響楽団(現NDRエルモフィルハーモニー管弦楽団)なのです。

 

ハンス・シュミット=イッセルシュテットが初代音楽監督に就任し、その後ギュンター・ヴァント等により世界的なオーケストラに成長しました。

 

https://wp.me/pamKHz-1e

その物語は、僕のブログでも書いていますので
良かったら読んでください。

 

ハンスシュミットイッセルシュテット ベートーヴェン 第九

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン - Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125
Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125, "Choral"
作詞 : フリードリヒ・フォン・シラー - Friedrich von Schiller

 

1.(16:38) I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2.(10:10) II. Molto vivace
3.(15:50) III. Adagio molto e cantabile - Andante moderato
4.(25:46) IV. Finale: Presto - Allegro assai
total(68:24)

 

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 - Vienna Philharmonic Orchestra
ハンス・シュミット=イッセルシュテット - Hans Schmidt-Isserstedt (指揮)
ジョーン・サザーランド - Joan Sutherland (ソプラノ)
マリリン・ホーン - Marilyn Horne (メゾ・ソプラノ)
ジェイムズ・キング - James King (テノール)
マルッティ・タルヴェラ - Martti Talvela (バス)
ウィーン国立歌劇場合唱団 - Vienna State Opera Chorus

 

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(サザーランド/ホーン/キング/タルヴェラ/ウィーン・フィル/シュミット=イッセルシュテット)

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ともやん

ともやん

小学生の時、NHK交響楽団を指揮する岩城宏之氏の指揮姿に魅了されてから、クラシック音楽に興味をもち、今日まで生きてきました。 現在、LP、CD、カセットテープも含めて約1000件以上を所有しています。 毎日数枚ずつ視聴しながらブログを運営しています。 好きな作曲家は、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームス、マーラーから武満徹、伊福部昭。 このブログでは、サブスクで楽しむことが出来るオーケストラ曲の名演、迷演、珍演をご案内して行きたいと思います。 お付き合いのほど、よろしくお願いします。 1957年富山市生まれ、横浜市在住。