カルロス・クライバー ドイツグラモフォン録音全集

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こんにちは、
ともやんです。

 

カルロス・クライバーは、1930年7月3日にベルリンに生まれました。
父親は、当時のドイツの著名な指揮者エーリヒ・クライバー(1890-1956)。

 

トスカニーニを中心にワルター、そしてまだ若さを感じさせるフルトヴェングラー、クレンペラーと一緒にエーリヒ・クライバーも一緒に写っている写真があります。

当時のドイツの中心的指揮者が集まったものと思いますが、カルロス・クライバーの父はそれほどの人だったのです。

 

ただ面白いのは、長身のフルトヴェングラー、クレンペラーに比べエーリヒは、頭一つ小柄です。もっとも二人共190センチ以上、クレンペラーに至っては2mあったと言われていますので、まあそうなってしまいますね。

 

雑談は、それくらいにしてカルロスは、そんな父の下で生まれましたが、エーリヒはユダヤ系ではありませんでしたが、ナチス政権を嫌い、1940年に南米のブエノスアイレスに移住しました。当時のブエノスアイレスは音楽的には発展した都市で、エーリヒにも十分仕事があったようです。

 

ちょうどその少し後に、ブエノスアイレスでは、現在も活躍する凄い音楽家が誕生しています。マルタ・アルゲリッチとダニエル・バレンボイムです。

 

そんなことから考えても当時のブエノスアイレスは音楽的にはかなり進んだ街だったと思われます。

 

カルロスは、少年時代をブエノスアイレスで暮らし、戦後家族でヨーロッパに戻りスイスに住まいを構えました。

 

父親は、カルロスを音楽に道に進むことに反対でしたが、カルロスの音楽に対する情熱は強く、1954年に指揮者デビューをし地方の歌劇場で下積みを続けました。

1956年に父親が急逝しましたが、著名な歌劇場で活動を始め、68年以降は、ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場を中心に精力的に活動し、ウィーン国立歌劇場、スカラ座、ロイヤル・オペラでも活躍しました。

 

ただ、90年代以降は、活動を絞り込むようになり、生前にも関わらず幻の指揮者的な存在になりました。

最期は、2004年7月13日、スロヴェニアのリュブリャーナ近郊コンシチャで73歳で亡くなったのでした。

 

ドイツグラモフォンが、2010年に生誕80周年に出した録音全集には、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスの魅力的な録音を始め、J.シュトラウス喜歌劇《こうもり》、ヴェルディ歌劇《椿姫》全3幕、ワーグナー楽劇《トリスタンとイゾルデ》、ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》と代表的な作品は収録されています。

 

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ともやん

ともやん

小学生の時、NHK交響楽団を指揮する岩城宏之氏の指揮姿に魅了されてから、クラシック音楽に興味をもち、今日まで生きてきました。 現在、LP、CD、カセットテープも含めて約1000件以上を所有しています。 毎日数枚ずつ視聴しながらブログを運営しています。 好きな作曲家は、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームス、マーラーから武満徹、伊福部昭。 このブログでは、サブスクで楽しむことが出来るオーケストラ曲の名演、迷演、珍演をご案内して行きたいと思います。 お付き合いのほど、よろしくお願いします。 1957年富山市生まれ、横浜市在住。