こんにちは、
ともやんです。
ロリン・マゼールは、1930年3月6日パリ近郊のヌィイーでアメリカ国籍を持つ両親の間に生ま
れました。
父親はロシアとオランダの血を引く家系で、母親ハンガリーとロシアとの混血でした。ただ一家はマゼールが生まれるとすぐにアメリカのピッツバーグに移住し、ロリン少年はそこで成長しました。
幼少時からヴァイオリンとピアノを学び才能を発揮し神童と騒がれ、いろんなオーケストラに招かれて指揮したりしていましたが、その時の写真を見たある音楽評論家は、だぼだぼの半袖シャツ、半ズボン姿で指揮する姿は微笑ましいが、何か得体に知れない不気味さも感じると記しています。
もしかしてその文章を書いた音楽評論家は、神童と騒がれながら消えて行った多くの人を想像したのかもしれません。
ただマゼールは師事した先生が偉い人だったので、単なる神童で終わることはありませんでした。もしかして両親や10歳を超えたロリン少年の中にも神童としてチヤホヤされていぜれ忘れられる存在にはなりたくない。そのためには人間としての幅を広げておきたいという考えがあったのかもしれません。
マゼール少年が師事した人は、ウラディミール・バカレーニコフと言う人で、ピッツバーグで音楽教育に従事し、ピッツバーグ響の準指揮者でもあったので、マゼール少年をよくリハーサルに連れて行ったそうです。
また、マゼールは、音楽を学びながらピッツバーグ大学に進学し、哲学と語学を学ぶなど、人間としての幅の広さと奥行きを持ったことは単なる神童で終わらなかったかもしれません。
今回は、1957年から62年に掛けて名門ベルリン・フィルを録音した録音をご紹介します。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン - Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67
Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67
1.(07:58) I. Allegro con brio
2.(10:45) II. Andante con moto
3.(04:51) III. Allegro
4.(08:34) IV. Allegro
total(32:08)
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交響曲第6番 ヘ長調 「田園」 Op. 68
Symphony No. 6 in F Major, Op. 68, "Pastoral"
5.(09:31) I. Awakening of Cheerful Feelings Upon Arrival in the Country: Allegro ma non troppo
6.(11:46) II. Scene by the Brook: Andante molto mosso
7.(05:25) III. Merry Gathering of Country Folk: Allegro
8.(03:40) IV. Thunderstorm: Allegro
9.(09:25) V. Shepherd's Song: Happy and Thankful Feelings after the Storm: Allegretto
total(39:47)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 - Berlin Philharmonic Orchestra
ロリン・マゼール - Lorin Maazel (指揮)
録音:1957-62
Complete Early Berlin Philharmonic Recordings ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 & ロリン・マゼール
マゼールの才能が輝かしくあふれ出るような演奏で、嫌と言うほど聴いてきた曲で、えっ!?そんなフレーズが隠れていたんだとか、そんなシンプルな進行が隠されていたんだと目からウロコの演奏です。
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ともやん
小学生の時、NHK交響楽団を指揮する岩城宏之氏の指揮姿に魅了されてから、クラシック音楽に興味をもち、今日まで生きてきました。 現在、LP、CD、カセットテープも含めて約1000件以上を所有しています。 毎日数枚ずつ視聴しながらブログを運営しています。 好きな作曲家は、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームス、マーラーから武満徹、伊福部昭。 このブログでは、サブスクで楽しむことが出来るオーケストラ曲の名演、迷演、珍演をご案内して行きたいと思います。 お付き合いのほど、よろしくお願いします。 1957年富山市生まれ、横浜市在住。